工務店がつくる トレーラーハウス特別相談会開催
□ 2019/01/21
水力発電所の現場について
岐阜県恵那市にある明知川水力発電所の現場
現場を施工してから1年ちょっと経ちました。すでに水圧鉄管路が全線つながって、官庁検査の後、12月中旬から流水・発電に入りました。
本日は、付帯設備の施工をしていました。こちらは、来月2月中旬に完成する予定です。
上記の写真は発電所側に向かって撮ったもので、急斜面であることがわかります。
階段に打設したコンクリートの均し作業は「親綱+ロリップ+安全帯」によって、ぶら下がった状態での作業になります。
水圧鉄管路の作業環境が厳しいとされる所以です。
~現在に至るまで 施工の様子~
【2018年2月】
自然再生エネルギーである水力発電所のリニューアル工事で水圧鉄管を取替えです。
写真の通りかなり急斜面です。
水圧鉄管が設置された大正時代の土木技術の凄さには感動です。
【2018年5月】
古い鉄管は全て撤去され、いよいよ新しい水圧鉄管を設置するための固定台の施工が開始。この明知川水力発電所には4つの固定台があります。
一番高い位置にある№1固定台は、水槽から距離も短く勾配も緩い為小さく、下段に位置する№4固定台は勾配も急で鉛直力もあるので大きくなります。
【2018年8月】
夏の暑い時期は、空調服を着ての作業となりました。
急な斜面170メートルくらいの距離をロープに吊り下げてコンクリートを運ぶのは、山岳土木の苦労するところです。コンクリートを出す時に重さで跳ね上がる事があり、作業者は危険を十分理解しているので作業はゆっくりと行われます。
【2018年9月】
標高約300m、勾配約40%の斜面での資機材の移動はクレーン作業で行います。
水圧鉄管の継手部分をアップしました。
有効落差119mの水力発電は、最大出力1,600kwと、大きな位置エネルギーが変化する場所であることが理解できます。