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□ 2017/09/01

昔と今

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昔の人達は自然からの教えを次の世代へと伝えてきましたが今はどうでしょうか。

現在はどこの地域も若い人たちが農村から町へと出て行ってしまい、受け継ぐ若者が少なくなり、申し送りが出来ていない現状にあります。昔、橅(ブナ)は日本全国に分布していた日本の広葉樹の中でも最も落葉の多い木でした。

秋になると大きな橅の木が大量の葉を落し、土壌を肥沃にし、日本中の山々の広大な落葉地帯をつくり、雨が降ったとき、フワフワのスポンジ状態に多量の雨水を溜め自然のダムを作り、少量ずつ水を山から川に流し川が氾濫しないように調整の役目をしてくれていたのです。

それが明治・大正・昭和と時代が移り変わると、全国に鉄道が引かれるようになり多量の橅の木が枕木として利用するために切り出されたその後、地に杉・桧が植えられ山が保水できなくなり、川が荒れるようになってきたのです。杉・桧は落葉がないので山の肥沃な土を下に流してしまい、山を荒らす元となったのです。又、昭和40年代に入ると外国から安価な木を買うようになり、せっかく植林した杉・桧の手入れも価格との競争で負けてしまい放置状態になりました。昨今あちらこちらで温暖化の影響といえばそれまでですが、山が崩壊し大きな災害が起きています。こうなった事の原因の一つに私たちの無秩序な振る舞いが影響しているのではと考える次第です。私たち「あいち里山の木の会」は今の状況を変えたく活動しています。

山の活性化なくして生活は送れません。

山に砂防ダムを作ることも大切ですが、昔のように自然環境を変えることではではないでしょうか。

循環型社会を作る事に皆で取り組む事です。住宅はコンクリート、鉄で造った家に住むことではなく木を使った家に住む事で山の活性化にもつながるのです。

山で働く人たちの生活を考えた行動を私たちが行えば自然災害は少なくなると考えます。

あいち里山の木の会 事務局

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